和田薫

交響曲獺祭 〜磨〜2021年3月5日発売

DASSAI SYMPHONY - MIGAKI -

KSCS-001
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【KSCS-001】
交響曲獺祭 〜磨〜

販売価格   ¥3,000 (税別)

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2021年3月5日発売

Kazenone Study Score Series

交響曲獺祭 〜磨〜

作曲:和田 薫
Wada, K.

スタディースコア

この作品は、「日本酒の醸造過程でオリジナルのオーケストラ曲を聴かせて新酒を作りたい。」というコンセプトのもと、日本センチュリー交響楽団の委嘱によって2019年秋から作曲に着手し、翌年8月に発酵と熟成時に聴かせる第二楽章と第四楽章が完成、同年11月に第一・第三・第五楽章も完成した。

第一楽章「獺越」は、旭酒造発祥の地であり、獺祭の名の由来となる土地の名前・獺越(おそごえ)を楽章タイトルにしている。山々に囲まれた自然、清涼な川の流れ、そしてあらゆる苦難を乗り越えて獺祭が生まれるまでの足跡を4つの部分より構成した交響詩的な楽章。ホルンで始まる序奏から獺祭誕生をテーマにした第一主題、新しい試みでの苦難や葛藤の第二主題、そして獺祭誕生へと繋がる再現部となる。

第二楽章「発酵」は、醸造の過程である発酵時に効用的に聴かせる曲で、静かに時間が流れるイメージの楽章。日本的音律と近代西洋音楽のハーモニー感を融合した序奏を受け、ハープを中心とした時を刻むモチーフの第一主題から第一楽章の獺祭の第二主題の静的再現、パッサカリア風トリオを挟んでハープの第一主題を再現して静かに終止する。

第三楽章「酔心」は、泉鏡花の「白金之絵図」の一節「…帰りがけに、大門前の蕎麦屋で一酌傾け、思いの外の酔心(よいごころ)に、フト思い出しましたは、老人一人の姪がござる。」からのタイトル引用。獺祭を嗜む際に聴かれることをイメージした曲で、緩急二部を提示と再現し、最後に獺祭のモチーフが現れる。主たる旋律を排除し、酒を味わう脳内補完で曲を完結することを企図している。

第四楽章「熟成」は、醸造の過程である熟成時に効用的に聴かせる曲。5拍子・7拍子を中心としたアレグロのテンポ感のあるリズムを主体とし、活性作用を促すイメージの楽章。効用的に用いるためテンポは一定として、ロンド的なテーマの展開によって構成されている。ここでも第二楽章と同様に獺祭の第二主題をモチーフ展開している。

第五楽章「その先へ」は、獺祭の最上位ブランドである「その先へ」の発想元である『品質を高めて、新しい価値を生み出すこと。』をモチーフに、未来へ飛翔する獺祭をイメージした楽章。弦楽・木管・金管セクションの静かなコラールから始まり、第一楽章のモチーフを再現して、本楽章のテーマに続く。変奏曲形式による構成で5つの変奏を経て最後は熱狂的に終止する。

 

タイトルである《交響曲獺祭 〜磨〜》は、獺祭の生みの親である桜井博志旭酒造会長が名付け親である。獺祭が欧米をはじめとする世界中から愛され、とりわけワインと肩を並べるブランドへと挑戦する姿に感銘し、この作品もそのように成長して欲しいと祈念し、感謝込めて桜井博志氏に献呈されている。

和田 薫

◆初演:2021年2月27日 指揮:飯森 範親 日本センチュリー交響楽団 豊中市立文化芸術センター 大ホール