カンタータ「主よ、我は汝を求む」BWV 150より シンフォニア
Sinfonia from Cantata "Nach dir, Herr, verlanget mich" BWV 150


Yomiuri Nippon Symphony Orchestra Trombone Quartet Series
カンタータ「主よ、我は汝を求む」BWV 150より シンフォニア
作曲:バッハ, J.S./編曲:篠崎 卓美Bach, J.S./arr. Shinozaki, T.
トロンボーン4重奏
「主よ、我は汝を求む」BWV 150は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの最初期の教会カンタータと言われており、4声部の合唱、2つのヴァイオリンとファゴット、通奏低音という非常に小さな編成で書かれています。全7曲で構成されるこのカンタータは、憂鬱なシンフォニアに始まり、合唱楽章とアリアを交互に繰り返し、シャコンヌ形式による合唱曲(チャコーナ)で終わります。このチャコーナの低音主題を、ブラームスがほぼそのままの形で交響曲第4番の4楽章で引用していることは有名で、ご存じの方も多いことと思います。
今回収録した「シンフォニア」は、わずか19小節の短い楽章ですが、オクターブ跳躍と下降する半音階というシンプルな動機によって、苦悩、嘆きなどが表されています。原曲の持つ響きをトロンボーンカルテットでも感じていただけるように、シンプルなアレンジにしました。(篠崎 卓美)