ホルンのためのウォーミングアップとエクササイズ
Warm-ups & Exercises for Horn


Kazenone Horn Method Series
ホルンのためのウォーミングアップとエクササイズ
作曲:中島 大之Nakajima, H.
ホルン教則本
中島大之 著「ホルンのためのウォーミングアップとエクササイズ」
◆ホルンという楽器の上達方法は? 本書にはその秘密が散りばめられています。
演奏しているときに難しいと思うフレーズや、練習方法で困ったことのある方は、一度本書を使って練習してみませんか? 全ての悩みが一気に解決するかもしれません!!!
◇以下、本書「まえがき」より一部抜粋↓↓↓
オーケストラの魂と謳われ、歴史上の多くの作曲家がこよなく愛したホルンは、世界で最も難しい金管楽器としてギネスブックにも載ってしまうほどの気難し屋でもあります。そんなホルンの上達に練習が必要であることは言うまでもありませんが、その練習のスタートに欠かせないのがウォーミングアップ(warm-up)です。文字通り身体を温めて準備をすること。そしてその先に広い意味での練習があります。練習という言葉はエクササイズ(exercise)のほか、プラクティス(practice)、トレーニング(training)、ドリル(drill)などと置き換えることができますが、本書ではエクササイズという言葉を使っています。演奏するための能力を維持、そして向上させる手助けになるものです。私はウォーミングアップの延長線上にエクササイズがあると考えています。その境目は人それぞれでしょうし、演奏レベルによっても変化するでしょう。
本書は、大きく9つのカテゴリーに分けて構成されており、各カテゴリーから最低1フレーズを取り上げることで、バランスのとれたウォーミングアップとエクササイズを行えることになっています。あなた次第で、あなたの現在のレベルや、コンディションに合った組み合わせが見つかると思います。音域の増減は適宜行い、また、費やせる時間に合わせて、フレーズの増減なども柔軟に行ってください。
オーケストラ奏者として30年余りを経たあとに、大学の教師として12年目を迎える今、その40年以上の間に得た経験と、世代を超えた多くの優秀なホルン奏者や教育者の方々から、またとりわけ師匠であり古き良き友人でもある元ロンドン交響楽団のジョナサン・リプトン氏から多くのことをインスパイアされ、この本を書くことができました。この場を借りて心よりお礼を申し上げます。
中島 大之